眠い目をこすりながら起床。
もう何人かは登山の準備をしている。
電気はつけることができないから、ヘッドライトを使って出発の準備。
外はさすがに寒い。5℃くらいかな。
8月22日(木)
1:06am
標高3090m
七号五勺。
深夜1時に山小屋を出発。
山頂を目指します。
満月に向かって歩く歩く歩く
この辺りではあまり風もなく、歩いていると寒さもそれほど感じない。
が、しだいに冷たい風が吹き始める。
ときおり体ごと吹き飛ばされそうな強い風も
うっすらと見える山頂を目指す
3:06am
標高3400m
八合目。
東の空が少しづつ明るくなってきた。
ここからが厳しい時間帯
なんとか山頂でご来光を見たい。
しかし、次男の体力もかなり消耗している。そして、頭が痛い、足が痛い、胸が気持ち悪いと辛そうだ。
「がんばれ~」「がんばってるね」「いいペースだよ」「がんばって足だけでも動かそう」「上を向いて喉を開いて深呼吸」「自分の戦いだ」「お兄ちゃんが待ってるよ」「ママも応援しているよ」
言葉を替え次男を励ます。
だんだんと東の空は明るさを増し、日の出の時間がせまる。
表情を見ると涙顔だったけど、一生懸命に最後の力をふりしぼって歩き続けた。
5:06am
標高3700m
山頂。
そして、山頂に。
山頂でのご来光です。
富士登山7回目にして、初めて山頂でご来光を拝むことができました。
感動の瞬間
よくがんばった
ご来光より、山頂でご来光を見ようと辛いながらもベソかきながら最後をがんばって歩いた次男の姿が頼もしく嬉しく感じた。
酸素不足に睡眠不足、頭痛、筋肉痛、足の先の痛みなど困難を乗り越えて、ご来光の時間までに山頂まで登りきった。
長男も途中で何度も次男の手を引いたり、次男のリュックを持ってくれたり、何度も励ましくてくれた。
ご来光の背後には満月も(わかりますか?)
右側が剣ヶ峰(3776m地点)です。
時間もあったので、「お鉢巡り(登頂後、火口を歩くコース)か剣ヶ峰(3776m地点)行く?」と誘ってみたら、2人揃って「もう無理!」と即答(笑)
剣ヶ峰は体験済みだったので、お鉢巡りは行きたかったんだけど・・
山頂で800円のカップラーメンで身も心も温まり、下りることに。
あぁ、この温かいラーメンの味
忘れられません。