年賀状
かみさんのお父さんは、毎年干支の郷土玩具を題材に半年くらいかけて版画で年賀状を作っているので紹介したいと思う。
今年は鶏。
鶏の背景には双葉山の取り組みの姿が描かれている。
お正月にお義父さんからお酒を飲みながらその話を聞いた。
これは昭和一桁台生まれの人じゃないと気付かないだろうなぁ、とも言っていた。
中国の古典「荘子」に「木鶏」という話がある。
「木鶏」とは闘鶏の中で最高の鶏で、何があっても微動だにせず木彫りの鶏のことをいう。
安岡正篤氏が酒の席で双葉山に木鶏の話をして、書まで書いて渡したということらしい。
(調べてみると安岡正篤先生って、平成の年号の考案者なんですね!)
双葉山はその書を掲げて木鶏になるべく稽古にはげみ修行を積んだ。
双葉山が69連勝でストップしたときに欧州旅行中の安岡氏に電報を打った。
「ワレイマダモッケイタリエズ フタバヤマ」
連勝中、いつも双葉山の心の中にあったのは勝敗のことではなく木鶏の話だったのである。
木鶏に最も近い力士は後にも先にもやはり双葉山なのだろう。
詳しくは
ここらへんにも書いてある。